起きていることはすべて正しい

題名が良い!「はじめに」で触れられている通り、自己啓発書で技術論(再現性が高く、継続可能で、比較的早期から効果が現れ、長期に効果が持続するもの)に落とし込んでいる。このアプローチは始めてみたし、今までの勝間本の流れをみればたしかにありうるんだろうが、今それをできるのはやはり勝間氏以外にいないと思われる。同じく「はじめに」にあるとおり、この本を読んで終わりにするのではなく今日から一つでも新しい行動を始め、よりよい成果を残していこうと思える書。
今回読んで、特に「パーソナル資産」の増強に力を入れ、新しい人間関係の築きにつなげていきたいと感じた。特に「4つのダイヤ」を意識した行動を実践していく


p3メンタル筋力とは以下の「4つの技術を総合した能力」
1.脳内フレーム120%活用法−顕在意識だけでなく、潜在意識を最大限に活かす技術
2.即断即決法−多種の情報から必要なものを選び出し、決断に至る技術
3.パーソナル資産増強法−身近な経験、技術などのパーソナル資産を組み合わせ、使いこなす技術
4.勝間式人間関係の兵法−周りの人と協調、尊敬、調和し、自分の力を倍増させる技術
根底には「起きていることはすべて正しい」

p34「メンタル筋力」が強い人、5つの特長
1.行動力がある
2.性格がよく、応援したくなる
3.ディープスマート力がある
4.新しいことに興味が深い
5.すべてを客観視する習慣がある

p58「メンタル筋力」を強くする心構え7か条
1.うれしがりすぎない、悲しがりすぎない
2.現状を多面的な視点から受け入れる
3.メンタル筋力が強い友人と付き合う
4.利他の精神を養う
5.小さな成功体験を積み重ねる
6.失敗の芽をあらかじめ摘んでおく
7.能動的に考える時間を増やす

p150目標設定「SMART」
・Specific=具体的
・Measurable=測定可能
・Achievable=達成可能
・Result-oriented=結果重視
・Time-bound=期限付き

p153まずは「ミッション・ステートメントを立ててから目標に落とす」と言いますが、私は逆でもかまわないと思っています。なぜなら、自分がある程度何ができるのかを認識できないと自分のミッションが何かということは、一概に言えないからです

p210捨てられない人は圧倒的にインプットの量が足りない

p218「マルチプル・インテリジェンス」による8つの知性
1.言語的知性
2.論理・数学的知性
3.音楽的知性
4.空間的知性
5.身体運動感覚的知性
6.対人的知性
7.内省的知性
8.博物学的知性
→「まだ起きていないこと、これから起きるであろうことへの想像力」が最も大事

p246「4つのダイヤ」とは何か
1.自分メディアを通じた経験
2.無意識でできるまで高めた技術
3.将来に投資するお金
4.バランスシートに連結できる人脈

p262起きていることはすべて、自分に対するメッセージ、あるいは何らかのチャンスとして受け止めよう。そして、そのメッセージを分析し、そこに対して自分の持っているpz−ソナル資産を正しく割り当て、使いきり、最大の成果になるように行動を続けよう

p270マーケティングの4Pを顧客側から見た4C
・Customer Value(顧客価値)
・Cost to the Customer(顧客コスト)
・Communication(顧客とのコミュニケーション)
・Convenience(顧客の利便性)

p280成功の定義−自分の能力を最大限に発揮することで、周りの人の助力を得ながら、自分の好きなことを達成し、それで他の人に貢献できること

p290人間関係を安定させるコツの一つは、相手に対して必要以上にいばらず、必要以上に媚びないこと、そのためには各自がセルフエスティーム(自己肯定感)を高める必要があり、そのためには自分に実力をつけるのが一番簡単

p308アサーティブ−「気持ちのよい自己表現」相手をたたきのめさず、たたきのめされずに、中長期的な関係を築き、自分の言いたいことを言いながらも、また握手できる関係

p314毎日を楽しく、自分の力を最大限に発揮しようとする志向が、結果的に上昇志向に見えると考えよう。生活のいろいろな場面で楽しさがありますが、究極的に楽しいと感じることは何かというと、自分たちの能力が遺憾なく発揮され、その能力に対して周囲の人が感謝し、褒め称えてくれることです