ひらめきの導火線

ひらめきは一部の天才のものではなく、みんなのものである。「万葉集」がその一例。わが国最古の歌集には、天皇や貴族の歌と、下級官人や防人など名もなき人の歌とが、対等に並べられている。しかもその編纂を行ったのは国家だ。これはきわめて日本的な発想である。
「違い」よりも「同じ」を探す
「一見違ったように見えるものが、じつは普遍的な原理で生まれてくる」独自性について考えるとき、私はいつも、イギリスの科学者チャールズ・ダーウィンの言葉を思い出す。特殊性ではなく、普遍性を見つけること。「同じ」と見るところから本当の意味での「違い」がつかめ、独創も生まれるのである。ひらめきの底流には、そうした「見方の転換」が必ずある。
考え続けることで脳は進化する
量は質に変化する
一人きりで悩まない、ひらめいたら書く、脳は「外に出す」、問題はシェアすればいい
多様性こそ繁栄と幸福の源泉である

ひらめきの導火線 (PHP新書)

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